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実は私もわからなかったエスキースの別れ道。

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1月からずっと受講生のエスキースに寄り添っているんですが、その中で非常にビックリしたことがあります。

というか、私自身も普段から講習しているせいで、これは必ず知っているだろうということが、実はあまり出来ていなかった、ということに改めて気がついた、実は私も、そんな初歩的なところでミスっているのがわからなかったという話。

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まずは「クライアントの話を聞くこと」

試験という名のクライアントの話をまず「聞く」のが読解です。先回りしたい気持ちを抑えて、まず聞く。これが基本です。話を聞くことができないと、プランを作成することが出来ません。こんなことは社会人なんだから当たり前であり理解しているとばかり思っていました。

ところが実際はどんどん解いていっていた・・・。

ところが実態はどうかというと、多くの受験生は、頭からガンガン解いていっていました。

え・・・・。

読解しながら、問題を解いていくとどうなるのか。問題文を読み終わった頃にはプランのイメージが固まる可能性が高いです。とにかくエスキースは苦手だから、早く読解を終わらせて、早くヒントをつかんで、エスキースしたい!図面に入りたい!みたいです。

しかし、例えば住宅を設計する際、クライアントと打合せながら、ガンガンその場で決めていったらどうなるでしょう。全部整合性を担保しつつ打合せが進められれば、もちろんそれが一番早いわけです。気持ちもいいし、時間も取れる。しかし門扉を決めて、外壁位置を決め、壁の素材と色を決めて、室内を決めた途中で、クライアントの顔が曇りだしたら・・・。
施主:「壁の色やっぱり変えていいですか?なんか合わないような気がしてきた。」
施主:「門扉の位置もちょっと変更したいです・・・」
あなた「いえいえ!全部一緒に決めたじゃないですか!」
施主:「いや、決めたのは設計者のあなたで私はその部分は同意できてなかった」

議事録を見ると、クライアントが決めたのか、設計者であるあなたが決めたのか、全くわからない。履歴が残ってない。とにかく早く打合せを終えて、全部決めたかったから、全然可能性の検証なんかせずに、決めてきてしまった・・・。

施主:「屋根の形も気に入らないんですが」「キッチンの位置はこっちにした方がよくないですか」
あなた「・・・・・。

ポイントアップできてない読解はヤバい。

読解終了後の議事録と呼んでいる「ESTEP-09:ポイントアップと方針の設定」の段階で、ポイントがアップできない受講生がたまたまいたんです。

山口:「なぜポイントアップできないんですか?」
受講生「えーと、もう全部決めたので、そんなに不明点がないからです」
山口:「!!!。もしその決定が間違っていたらどうするんですか?」
受験生「その時は、この試験では終わりです。でもそういう試験ですよね?一か八かの。」
山口:「・・・・。違います。」

読解が終わった後、エスキースでポイントアップしていない受講生が多いのは、読解しつつ問題を解いていたからでした。読解は文字通り、読み解くだけで問題文を解いてはいけないのです。

合否を分ける読解のポイントは。

読解が終わるまでは、問題文というクライアントのやってほしいことだけを読み、極力自身の意見を入れないこと。まず聞くこと。自身の意見を入れながら読んでいくと、問題文の指示事項なのか、自身の決定事項なのかが全くわからなくなるため、読会が終わった後では、もう視野が狭い状態(答えを絞った状態)でのスタートとなっていまいます。もちろん、それが正しければ何の問題もないのですが、最後の最後まで、それが正しいのか正しくないのかはわからないまま試験時間を過ごさねばなりません。それは「見えている」状態ではなく、突進している状態に近いんです。

 

ちなみにh29小規模なリゾートホテルでは。

ちなみにh29小規模なリゾートホテルでは、試験開始10分くらいで2階のプランをツインコリドーにした方が多いのです。2階の宿泊室プランパターンは、最も重要な合否判定ポイントのひとつであるため、そんなに簡単に決めてはいけないのですが、焦り、不安、プラン・作図時間の確保から慌てたわけです。1年間がんばってきて、開始10分で不合格です。読解が全部終わったとしても、2階のプランについては、I型、L型、ツインコリドー型、凹型の検討の上、ダメなモノもチェック済みにして、次のステップに進むべきでした。合否は別れ道のように明快でした。

 

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