平成28年度一級建築士設計製図試験解説

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□平成28年度一級建築士設計製図試験課題名:
子ども・子育て支援センター(保育所、児童館・子育て支援施設)

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要求図書:1階平面図兼配置図・2階平面図・3階平面図・断面図
面積表・計画の要点等

注1)パッシブデザインを積極的に取り入れた建築物の計画
注2)地盤条件を考慮した基礎構造の計画
注3)天井の高い居室における天井等落下防止対策の考え方
注4)要求図面に、図示または記入するもの
・主要寸法、室名、床面積 ・設備スペース、設備シャフトの位置・避難階段に至る歩行距離・歩行経路等

 

製図試験.com代表の山口です。このページでは、平成28年度課題「子ども・子育て支援センター」について、ポイントを解説するものです。

ポイントは3点

1)保育所、児童館・子育て支援施設

過去の類似課題はh15及びh19に出題されていますのでそれを参考にできます。根拠法もありますが、この10年で状況も変わっているため、新たな情報については、webや書籍等を参考に調べておく必要があります。

□保育所から児童館・地域子育て支援センターまで

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http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/10/dl/s1030-11b.pdf より参照。
また子育て支援センターは下記の旧厚生省通達児発第283号「特別保育事業の実施について」に基づきます。
http://www.ipss.go.jp/publication/j/shiryou/no.13/data/shiryou/syakaifukushi/688.pdf

 

2)3階建て(建築計画と要点のウエイト)

むしろ、受験生にとっては、こちらの方が大きな変更点になっているのではないかと思います。製図試験.comでは、前半戦第3課題で行いましたが、多くの受験生は、平成21年度以降3階建て課題を解いておらず、そのパラメーターのコントロールになれていない可能性があります。 特に大空間の配置と園庭の位置はタイプ分けしておいた方がよいでしょう。

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3)パッシブデザイン・天井落下・基礎構造計画他

これらは、1/200程度の建築計画や作図上では大した問題にはなりませんが、計画の要点を描く際には非常に重要なポイントとなります。パッシブデザインの利点・欠点、東日本大震災や熊本の大震災での天井落下の問題点とその改善方法、それらに関わる基礎構造の計画概要については、一通り図面と文章で整理しておく必要があります。

□パッシブデザイン
パッシブデザインについては、環境創機株式会社 http://www.kankyosouki.co.jp のページがわかりやすいです。
パッシブデザインは建築的手法でいくつかの要素に分けています。(⇔アクティブデザイン=設備的手法)
このページでは代表的なものとして、集熱・熱移動・蓄熱・通風・採涼・排熱・日射遮蔽・断熱気密を挙げています。http://www.kankyosouki.co.jp/whatssoyokaze/wayofthinking/passivedesign/
製図試験.comではリンクの同意を得て掲載しています。

□天井落下対策

これは文科省がガイドラインを作成しています。学校施設における天井等落下防止対策のための手引
http://www.nier.go.jp/shisetsu/pdf/anti-drop_all.pdf
http://www.mext.go.jp/a_menu/shisetu/bousai/taishin/__icsFiles/afieldfile/2013/10/31/1338394_1.pdf
構造的にはいわゆる構造設計者が構造計算しなければならない「特定天井」のことを指していると考えられます。

□基礎構造の計画概要

基礎には直接基礎と杭基礎があり、直接基礎に、独立基礎、布基礎、ベタ基礎があります。
使い分けや状況については、構造設計者と十分打ち合わせの上、これについては、後日、解説します。

□設備要件
いわゆるコミュニティセンター型の施設イメージで十分対応できると思われますが、加えてパッシブデザインの要素を取り入れた上での設備の考え方をまとめておきましょう。

 

スケジュール

製図試験.comでは、9月6日学科試験合格発表までの期間を合格のための習熟ターゲットとし、そこまでに1回まとめるように指導しています。あとはそのセットを2回くりかえし、合計3回基本をまとめ、知識・技術・コツ・メンタルの体幹を強めることで合格する確率をアップする作戦を考えています。

日程 ターゲット エスキース プランニング 作図 要点 通信添削
-08/07 ガイダンス・夏期講習

施設見学+資料集め

第1課題

夏期講習会

-08/21 基準作り 第2課題
-09/04 エスキース手順まとめ 第3課題
-09/18 弱点補強1回目 第4課題
-10/02 弱点補強2回目 sync模試
-10/08 最終のまとめ まとめ

8月7日、14日に親交セミナールームで夏期講習会を行います。また通信添削5課題+問題集4課題も受付中。

□本試験予測

上記のような課題分析をベースに、本試験予想をしてまとめておきたいと思います。

1)一応、単機能施設なので、入口は原則ひとつでエントランスホールから、保育所と子育て支援センターに分かれる。
2)保育所は、1階案、2階案、3階案、1-2階案、2-3階案の5つがあるが、実際は、1階案、2階案、1-2階案の3つに絞られる。
3)パッシブデザイン・基礎選定・天井対策は、全員やるのでできて当たり前で、差はつきにくいが、要点には注意。
4)結局、敷地読みと大空間を含む3階建て対策が合否の大きなポイントになると考えられる。

平成28年7月22日金曜日 製図試験.com代表 山口 達也


次の点に不安や疑問がある方は、弊社製図試験.comの学習教材をご検討ください。

 ・エスキースには確実に解くための手順を資格学校では教えてもらえない。
 ・動線、ゾーニング、プランニングが、あまりよくわからない。
 ・多くの課題を解く時間がないので、少ない課題で何度も反復するような学習がしたい。
 ・まずは、無料の学習情報がほしい。
 ・資格学校だけでは合格するには不安がある。

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