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平成30年度課題「健康づくりのためのスポーツ施設」課題分析

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平成30年度の設計製図課題が発表されました。前半戦から山を張っていた課題そのままでしたね。
ファーストストインプレッションは非常に重要。7月20日現時点での分析をお届けします。

■平成30年度一級建築士設計製図試験課題内容は下記を参照。
http://www.jaeic.or.jp/shiken/1k/1k-seizu.html

Index

課題名
「健康づくりのためのスポーツ施設」


健康づくりのためのスポーツ施設

今年は前半戦で4課題のうち2課題で屋内プールを取り上げましたが、世相を反映して、予想通り「スポーツ施設=プールの出題となりました。地域住民のためのスポーツ公共施設から、フィットネスクラブの民間スポーツ商業施設までが考えられます。類似課題はh14とh20。地域系がh14、商業系がh20です。このレンジの中での出題になると考えられます。ポイントは「健康づくり」という単語。厚労省の「健康増進施設」かどうか。念のため、健康増進施設についても理解を深めておく必要があります。https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/undou04/

合否を分けないが押さえねばならないポイント

例年、注釈がつきますが、この部分は「出題するので勉強しておいてね」というガイドラインとなっています。全員がここは学習するので、実際はあまり合否には関係しませんが、確実に出題されるので押さえておく必要があります。

健康増進のためのエクササイズ等を行う温水プールのある建築物の計画

 「健康増進のためのエクササイズ等を行う」のは温水プールなのか、建築物なのかはわからないので、両方検討しておく必要があります。とにかく温水プールが出題されることは間違いないので、建築計画、構造計画、設備計画は全て押さえておきましょう。

パッシブデザインを積極的に取り入れた建築物の計画

これは定番になってきましたね、これもプールと絡めて理解を深めておくことが重要になります。

建築物の外壁の開口部で延焼のおそれのある部分の位置及び防火設備等の適切な計画

→初出題ですが、建築確認申請では常識問題です。
→それ以外これはいつもの通り計画すればよく、わざわざ明文化した意味がよくわからない常識範囲です。

初公開。「計画に当たっての留意事項」の事前提示

これにどのくらい意味があるのかわかりませんが、本年度は、このごくごく当たり前の留意事項が事前公開されています。全て守らねばならないことが書かれていますが、1点だけ、昨年度から始まったゾーニング記述があります。「・各要求室を適切にゾーニングし、明快な動線計画とする。」これは平成28年度まで各部門を~でした。ということは本年度も、単なる部門ゾーニングではなく、各要求室の中身を理解した上で、動線、ゾーニングを検討する課題とする、ということを事前提示していることになります。

 

■製図試験対策

1)施設見学・プラン集めをして建築計画を体感すること

まず、施設見学に行きましょう。裏方はみせてもらえないと思いますが、利用者動線だけで十分です。ただし、前述した公共施設系と商業施設系の両方は早めの見学をしておきましょう。実際に見学よりも利用してくることをお勧めします。

と共に平面計画はネット等で集めておきたいところです。加えてh14、h20は必須です。

2)構造計画の特徴は2点だが。

構造系は、プール上部は特定天井になりますし、下部はダブルラーメンになる可能性が高いのですが、ワンパターンですので、それほど恐れる必要はありません。しかしむしろプール以外の部分、基礎周り、地下室周りはしっかり理解しておきたいところです。

3)設備計画は、機器の構成と大きさをプールと合わせて理解しよう

設備系は、各種電子カタログ等を集めるようにしましょう。温水プールの空調、温水の循環管理、照明、省エネ、環境負荷低減、パッシブデザインまでは全てセットで押さえることになります。製図試験comでは、関連する全カタログを全て収集しているので、受講生は、カタログ集めする必要はありません。

 

■出題予想

1)温水プールは1/2/3階の全てがあり得る。

温水プールの設置階は1/2/3会の全てをやっておく必要があります。ただ出題予測はできています(公開できませんがw)それぞれポイントが異なるので、設置階ごとにまとめておきましょう。また各階のタイプを施設見学することが望ましいです。

2)温水プールにまつわる全ての設備計画の理解が求められる。

温水プールにまつわる設備計画は結構様々なオプションがあり、差がつきやすいところです。ですので、ここはしっかり出題したいと考えていると思われます。

3)気になる「各要求室の適切ゾーニング」

h29に初出題された「各要求室の適切ゾーニング」の事前予告は気になります。動線や機能を縛って、各階ゾーニングを難しくさせる設定、もしくはEVでゾーニングさせる設定、に加えて、プール特有のドライウエットゾーニング、スポーツ施設特有の更衣動線、課金ゾーニングあたりは必須だと考えられるでしょう。

4)最後までわからない「公共施設系」か「商業施設系」か。

出題は、広く地域住民に利用されて愛されるような公共施設系健康増進スポーツ施設(厚労省系健康増進施設)か、はたまた駅前立地でオシャレな商業施設系健康増進スポーツ施設なのか。これに関しては、両方準備しておいた方がよいでしょう。

5)常に可能性のあるそれ以外の何か。

加えて最後にそれ以外の何かが仕込まれている可能性があります。

では、合格をめざし、心して戦いましょう!

平成30年7月22日 製図試験com代表 山口 達也

 

製図試験.comについては、下記のページをご覧ください。

 選ばれる4つの理由 後半戦学習カリキュラム 学習アイテムオーダー

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