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2020年度「高齢者介護施設」本試験再現図講評

弊社の再現図採点は、あくまで製図試験comの独自採点であり、合否とは残念ながら完全な相関性はありません。また資格学校とも大きく異なる面もあるかと思います。採点ウエイトは公開されていないだけではなく、年度によってそのウエイトが変化しますが、本年度は特に過去問からの想定が行いにくい状況です。

1)点数順位表

総数 48人
平均点73.1点
失格可能性 8人
失格割合 16.7%

上位4割:78点

青字は送付した点数に誤りがあったり、失格判定が再現ミスだったりして送付状対から変更した答案です。
個々の再現図添削図データ公開については割愛することにしました。
ご質問がある際は、直接メール・電話もしくはzoomしましょう。

■添削図解説及び総評

1)意外にも減点・失格が少なかった独自採点

再現図に送っていただいている方のほとんどは完成しているもしくはそれなりに手応えがある方が多いのですが、例年、大体平均点は50点台~60点台前半が通常です。しかし本年度の課題についてはもっと減点が大きいはずだと考えていましたが、意外に減点が少なく、過去に例を見ない73点という平均点となりました。また失格だと思われるミスをしている方の割合も例年に比べて少ない印象です。

2)本来の合否を分けるポイントは・・・。

この課題のプロットを読む限りは、合否を分けようとしているポイントは次の点です。

  • 四面楚歌の敷地対応(南面・東面のセットバック、西面の道路斜線)
  • 3ユニットの配置方法と動線計画(寝台=利用者、人荷用=サービス中心)
  • デイルーム・共同生活室の自然光の取り扱い
  • 極端に量の多い計画の要点、多い作図量
  • 「以上」を使いスパンを絞らせない要求室
  • 医療法・老人福祉法・介護保険法の非適用よ廊下有効幅1.8mの指定
  • 既存建築物撤去に対する対応
  • 消防法関連に基づく消火ポンプ室、アラーム弁室及び自家発電設備が初出題

3)不条理な採点になる可能性が高い

これらの出題意図はわかりますが合否を振り分ける内容としてはあまり機能していないように思います。それはあまり答案に差が出ていないためです。ここまで差が出ていない場合、考えられるのは、ちょっとの差で不合格にしてしまう採点基準を採択する可能性です。
全受験生の1%程度の48枚の図面ではその全体サンプリングができているとは到底思えませんが、その一方で差がつかないためにちょっとした点で大きく減点する可能性があると思われます。
例えば、弊社採点では減点で済ませましたが、廊下幅が管理部門においてのみ1.8m有効が取れていない答案はいくつかありました。これをランク2にする可能性があるということです。
ですので、本年度の平均点が高かろうが、多くの方が合格するのではなく、合格率が40%弱ということであれば、何かひとつ踏んでも不合格となる不条理な採点基準となると予測されます。

何か動画でもアップしようかとも考えましたがアイデアがまとまらず今回は諦めました。

あとは本試験合格発表まで待つことにしましょう。
皆さんの合格を祈っています。

2020年11月21日

製図試験com代表 山口 達也

 

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