製図試験はシミュレーション

合格のために
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本来は3週間くらい掛けるべき試験

試験制度上仕方のないことですが、たかだか6時間30分で一級建築士としての能力査定を行うということ自体に実は無理があります。アメリカの建築士試験は2日にわたって行われます。それは試験制度改革論議でも課題として検討されており、将来的には設計図書作成能力を判定して、製図試験はなくなる、という可能性もあります。
まあそれはさておいて、現時点では、製図試験は6時間30分で行われているというのが現状ですが、それで能力は測れないとすると、それを仮にこんな風に想定すると、という「simulation」が必要になります。

日影計算が不要な試験

例えば、集合住宅を設計している方にとっては、日影計算はやっかいなめんどくさいモノのひとつですが、製図試験では日影計算はなし、としています。また道路と敷地の間に高低差はありません。そんな敷地は探してもないのですが、そういう前提があります。つまり「架空の敷地に架空のローカルルールで計画する」ということが前提の試験になっているわけです。

明文化されていないローカルルール

ところが。日影のように明文化されていたらよいのですが、明文化されていないシミュレーションルールが実は多数存在するのがこの製図試験です。
幸か不幸か製図試験業界が生まれて半世紀ほどの間に、ガラパゴス諸島のイグアナのように独自解釈と独自ルールが醸成されてきたのが、この製図試験なのです。
そして未だに手描き図面。非受験者から見たら、え、一級建築士製図試験って手描きなの?という方がほとんどなのではないでしょうか。
そして多くの初受験生は、このシミュレーションルールに手こずります。また多くの専門家もこのローカルルールに混乱をきたします。
もう実務とはかけ離れているガラパゴスルールの下、合格するまでは戦わねばならない。建築という名前の建築ではない何かをやっているような試験というのが実態です。

人生はシミュレーションと開き直ろう

ならば。この製図試験に合格するまでは、海外のどこか知らない国で、知らない基準法の下で早期順応して仕事をやるというシミュレーションだと思って、想像力を最大限引き上げてトライしてみてください。人生は所詮シミュレーションなのかもしれません。
短期間で製図試験のプロになる。
ここには価値がありそうです。ローカルルールに即応すること。これは非常に重要な建築士の職能だと考えています。

製図試験ローカルルール
(ローカル)ルールへの対応能力が試されているのが製図試験

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