「その他のゾーニング」4点
34xxの部門ゾーニングの他にも、製図試験では様々なその他のゾーニングを指定される場合があります。それが次の4点、時間ゾーニング、上下足ゾーニング、課金ゾーニング、セキュリティゾーニングです。
それぞれ特殊な設定であり、部門ゾーニングとは異なり、結構厳しく減点されるのが特徴です。
時間ゾーニング
h26「道の駅」では24時間開放ゾーンと、時間制限ゾーンが出題されました。多くはその時間以降出入りできないように「管理シャッター」という名称でゾーニングします。
ただし上階で時間ゾーニングする場合、非常時解錠できるようにしておかないと二方向避難できなくなりますので気をつけるように。
上下足ゾーニング
近年でいうとh26道の駅、h28子育て支援センター、h30スポーツ施設が上下足ゾーニング課題となっています。特に出入口が複数の場合、どこで靴を脱いだのかわからなくなるということが起こります。また多くは、無料ゾーンが下足、有料ゾーンは上足になったりしますので課金ゾーニングとも係わることがあります。
課金ゾーニング
上記したような有料ゾーンと無料ゾーンが発生するゾーニングで、美術館や映画館、ホテルや入浴施設で生じます。ただ多くは一定の室のみ入口でチケットもぎりがあるような出題が多いです。
ホテルなどの宿泊施設の場合、無料ゾーン、有料ゾーン、宿泊者専用ゾーンというように分けることが求められています。
セキュリティゾーニング
これは集合住宅のオートロックに代表されるような、パブリックゾーンと、居住者のプライベートゾーンを分けるゾーニングです。オートロックのついている集合住宅にお住まいの方は普段から使っていますが、一戸建てしか住んだことがない方には少しわかりにくいかもしれません。
オートロックでのゾーニングの場合、駐車場や駐輪場、ゴミ出し動線などに利用するサブ動線のセキュリティロックを忘れがちなので気をつけてください。
ミスがわかりやすいその他のゾーニング
部門ゾーニングとは異なり、出題意図が明確で必ず守らねばならないのが「その他のゾーニング」です。それだけにミスすると致命傷になる可能性がありますので心してかかってください。ただ、例えば集合住宅であれば、セキュリティゾーニングは出題されても、課金ゾーニングは出題されません。課題年度ごとに出題されるその他のゾーニングがありますから、事前対応しておけば問題ないと考えています。
ローカルルール独自採点基準
35:その他のゾーニング | x:状態 | x:減点 |
3514 | 0:欠落 | 4:失格 |
353x | 3:内容ミス | 1-3:ゾーニング間違い |
354x | 4:表現ミス | 1-3:わかりにくい表現 |
355x | 5:配置ミス | 1-3:ゾーニング配置間違い |
356x | 6:理解不足 | 1-3:全く理解されていない |