このページでは、次の点を扱っています。
・なぜ「正しく描いたつもり」でも減点されるのか
・製図試験が評価しているポイントは何か
・減点法という視点で図面を見るとはどういうことか
・減点が分かるようになると、何が変わるのか
もし当てはまっていても、あなたは間違った努力をしているわけではありません。
製図試験は「良く描く試験」ではありません
多くの受験生は、製図試験を
「どれだけ完成度の高い図面を描けるか」の試験だと考えています。
しかし実際は違います。
製図試験は、
危険な判断をしていないかを確認する試験です。
評価は、加点ではなく、減点の積み重ねで決まります。
なぜ「正しく描いたつもり」でも減点されるのか
減点される図面の多くは、
致命的に間違っているわけではありません。
もちろん、成立条件(det)である、
アルナシ、法規ミス、数字ミスは不合格要件ですが、
それらのミスがない場合に、問題になるのは、次のような判断です。
- 条件を満たしているが、安全側ではない
- 成り立つが、説明できない選択
- 他の選択肢と比べたときの根拠が弱い
つまり、
判断の理由が図面から読み取れない状態です。
評価されているのは「判断の痕跡」
採点者は、
「この人はなぜ、こう考えたのか」を図面から読み取ろうとしているはずです。
- 動線の整理
- 室の配置関係
- 逃げやすさ
- 無理のなさ
これらはすべて、あなたの判断の結果です。
判断が安定していれば、図面も安定するのですが、
資格学校の指導講師の多くが
「建築らしさ」とか
「建築的常識」と表現するアレです。
製図試験comの減点法思考
製図試験comでは、
次の順番を大切にしています。
- まず成立条件の失格項目を踏まないこと
- 危険な判断を避けること
- 無理をしない構成を選ぶこと
これは単なる「守りの設計」ではありません。
評価軸に正面から向き合う減点法思考による視点です。
減点が分かるようになると、何が変わるのか
減点の構造が見えてくると、
- 迷う時間が減る
- 判断が早くなる
- 図面に一貫性が出る
- 結果に対して納得できる
合否に関わらず、「なぜこうなったか」を説明できるようになります。
◆ここまで読んで、より深めたいと感じた方へ。
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- 採点者が見ているポイント
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全体の考え方を知りたい方へ
このページで扱った減点法思考は、
製図試験comが大切にしている考え方の一部です。
エスキース・再現性・迷走の構造を含めた
全体像は、こちらで整理しています。