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「正しく描いたつもり」が通用しない理由

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なぜ減点されるのかわからない方へー評価・採点構造に関する【解説記事⑥】

正しく描いたつもりの正体

製図試験後、
多くの受験生が口にする言葉があります。

「条件は守った」
「法規も外していない」
「正しく描いたつもりだった」

この感覚自体は、間違いではありません。
実際、多くの不合格図面は、
致命的なミスを抱えているわけではありません。

ではなぜ、その「正しさ」が
結果につながらないのでしょうか。

理由は、
受験生が考えている「正しさ」と、
採点で扱われている「正しさ」が、
同じものではない
からです。

あなたの判断を採点するということ

受験生が「正しく描いた」と感じるとき、
そこには必ず、思考の流れがあります。

・なぜこの配置にしたのか
・どこを優先し、どこを抑えたのか
・条件をどう解釈し、どう整理したのか

こうした判断の積み重ねが、
「納得感」や「手応え」を生みます。

一方で、
採点官が観る「採点の場」に現れている答案は、
その思考そのものではありません。

図面上に残っているのは、
当たり前ですが、「判断の結果」だけです。

しかもその結果は、
一つの正解として読まれるのではなく、
特定の読み方に耐えられるかどうか
という視点で扱われます。

そのため、

・本人の中では筋が通っていても
・全体としては成立していても

読み取り側の視点から見たときに、
判断の意図が伝わらなければ、
評価の軸に乗りません。

安定するためには不可欠な「採点者の視点」

ここで起きているのは、
能力不足でも、努力不足でもありません。

「伝えたつもり」と
「読み取られる内容」のズレ
です。

このズレがある限り、
どれだけ練習を重ねても、
「今回はいけた気がする」と
「結果が出ない」を繰り返すことになります。

製図試験では、
考えたことが評価されるのではなく、
考えた結果が、
同じ形で読み取られたときにのみ

評価の土俵に上がります。

だからこそ、

・なぜそう考えたのか
ではなく
・その考えが、どう見えるか

この採点者の視点を持たない限り、
「正しく描いたつもり」は
いつまでも主観のまま残ります。

次の章では、
このズレをどう整理し、
再現可能な形にしていくのか。
その考え方を扱っていきます。

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