このページでは、練習量は増えているのに、なぜか手応えだけが残らない状態について整理します。
・なぜ練習を重ねても安定しないのか
・振り返りがうまく機能しなくなる理由は何か
・製図試験comが考える「再現性」とは何か
・手応えが出始めるとき、何が変わるのか
努力していないわけではない。それなのに、何も積み上がっていない気がする。
もしそう感じているなら、原因は「量」ではありません。
問題は「量」ではありません
練習しても手応えが残らないとき、
多くの方はこう考えます。
「回数が足りないのではないか」
「もっと描けば変わるのではないか」
しかし、
複数年受験している方や、
長期にわたって練習を続けている方を見ていると、
単純な回数の問題ではないことが分かります。
本当の問題は、
練習の中で何が整理されているかです。
振り返りが機能しない状態とは
手応えが残らない練習には、
いくつか共通点があります。
- できた/できなかった、で終わっている
- なぜその案になったのかを説明できない
- 次に何を変えるべきかが曖昧なままになる
この状態では、経験は増えても、判断の軸は更新されません。
つまり、
毎回違う図面を描いているようで、同じところで迷い続けている状態です。
判断には二つの層があります
ここで、
製図試験comが整理している考え方を紹介します。
製図の判断には、
大きく分けて二つの層があります。
- 一つは、
そのとき自分がどう考えたか、という判断 - もう一つは、
その判断が、成立条件として図面にどう現れたか、という結果
製図試験comでは、
前者を jud=judgement(判断条件)、
後者を det=determinant(成立条件)
として区別しています。
練習が積み上がらない原因の多くは、
この二つが混ざったまま扱われていることにあります。
なぜ手応えが残らないのか
練習後に残る「手応え」は、
jud(判断条件)が整理されたときに生まれます。
一方で、
試験で確認されているのは、
det(成立条件)として図面に現れている結果です。
この二つを区別せずに振り返ると、
- 判断が良かったのか
- 結果がたまたま成立していただけなのか
- 次にどの判断を変えるべきなのか
これが分からないまま、次の練習に進んでしまいます。
すると、
描くたびに考えているつもりでも、判断の更新は起きません。
製図試験comが考える「再現性」
製図試験comが考える再現性とは、
同じ図面をもう一度描けることではありません。
- なぜ、その判断をしたのか
- その判断が、どの成立条件として現れたのか
- 次は、どの判断を変えるべきなのか
これを、
判断条件と成立条件を分けて説明できる状態を指します。
この整理ができるようになると、
練習量がそれほど多くなくても、
判断は確実に積み上がっていきます。
手応えが出始めるときに現れる変化
考え方が整理され始めると、次のような変化が現れます。
- 課題文を読んだ瞬間の焦りが減る
- 何を先に判断すべきかが分かる
- 図面全体に一貫性が出てくる
派手な変化ではありませんが、
「今回は何を練習したのか」を言葉で説明できるようになります。
それが、手応えが積み上がり始めたサインです。
◆ここまで読んで、少し興味が湧いた方へ。
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全体の考え方を知りたい方へ
このページで扱った再現性の考え方は、製図試験comの考え方の一部です。
他の視点と合わせた全体像は、こちらで整理しています。