山口@製図試験comです。
■製図試験を作っている側の弱み。
問題作成サイドに立った考え方をすれば、いかに合理的に時間をかけることなく合否判定ができるのかにあると思います。
合格発表のときにできるだけ多くの受験生からクレームが出ないような採点合否判定にしたいと思っているはずです。
そのために失格するための罠や減点しやすいような罠を仕掛けるのですが、試す人が試される如く、罠を賭ければ描けるほど変な問題になっていきます。
もともとはどこにでもある普通の建物を時間内に設計する試験だったのに、普通でない敷地、普通でない建物を出題しないことには合理的な合格率33%が叩き出せない。
難しすぎると失格合格者を出さざるをえないし、簡単にすると些細なミス不合格者を出さねばならなくなる。それは避けたい。
そういうモーメントが働くゲームなんです。
ならば。
仕掛けてくるポイントがわかっていれば、そこを丁寧に回答していくのが合格への王道だと言えるでしょう。
分かっていること
1)アルナシで室のない答案は不合格にする=読み間違いしやすいような出題にする
2)面積間違いしている答案は不合格にする=面積もわかりにくい出題にする
3)法規アウトはすべて不合格にする=防火区画、二方向避難、延焼ライン、基準法、バリアフリー法アウトになりやすい部位を作る
4)チェックの甘い答案は不合格にする=時間がかかってしまうような部分でチェックさせずに不合格にする
これで半分以上は不合格になると思われます。
ようやくここからがプランニング。
5)基準階がきちんとできてないものは不合格にする=通常の基準階パターンと異なるような出題にする。
6)縦動線ができてないものは不合格にする=EVの用途指定
そして完成しているかどうか、1)-6)のチェックが漏れているかどうか。
で合否は決まるでしょう。
その逆算をしてみてください。どこにウィークポイントがあるのか、それを埋めていきましょう。
まだ十分間に合います。