「座右の寓話」という本が面白かったので、これをもじって「製図の寓話」というシリーズを始めています。
イソップ物語をはじめ、比喩によって人間の生活に馴染みの深いできごとを見せ、それによって新たな知見を与えることを意図した物語を寓話と言います。
製図試験には「気づき」が非常に重要な役割を果たしますが、その気づきには、この寓話がとてもフィットするように考えました。
受験生が製図試験で大きなミスをひき起こしたり、ある問題を克服する際に考えられる、様々なエピソードには、実はなぞなぞと同様の文学的構造があります。それらについて実例で示すよりも、面白く、不可解な印象を与える寓話を用いることで、より受験生の気づきへのフックになるような可能性があると考えています。
さらにここで取り上げる寓話の内容は、あまりにもシュール(超現実的)なのですが、製図試験も思えば非常にシュールな試験であり、その試験会場で行われている状況は「寓話そのもの」なのかもしれないと感じるようにもなりました。
ということで不連続シリーズですが、1冊の本になるくらいいろんな話を書いていこうと思います。
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