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オアシスと老人

green grass field near lake under blue sky and white clouds during daytime
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大きな2つの町の間にオアシスがあり、そこにひとりの老人が座っていた。

通りかかった男が、老人に尋ねた。

「これから隣町に行くのですが、隣町はどんなところでしょうか?」

老人は答えずに別の質問を尋ねた。「お前にとって、この町はどんな町だったんだい?」

男は怪訝な顔をして答えた。「住みにくく、よそ者には厳しい町でしたよ」

老人はためらいもなくこう言った。「お前がそう思うのであれば、隣町も住みにくく、よそ者には厳しい町じゃよ」

しばらくして、先ほどとは別の男が通りかかり、やはりこの老人に尋ねた。

「これから隣町に行くのですが、隣町はどんなところでしょうか?」

老人は答えずに別の質問を尋ねた。「お前にとって、この町はどんな町だったんだい?」

男は「優しい人ばかりの楽しい町でしたよ」

老人はこう答えた。「なるほど、お前がそう思うのであれば、隣町も優しい人ばかりの楽しい町じゃよ」

同じ問題文でも回答者で異なる見え方

同じ町であっても最初の男は厳しい町と認識しており、あとの男は優しい町と認識していました。同じ町であるはずなのに、一方には厳しく、一方には優しい。そんなことがあるのでしょうか。
確かに断片的にはそういう感情を持つことはあるかもしれません。でも総体として、厳しいと感じる、優しいと感じるのは、町そのものよりも、この男の視座にかかっているのではないでしょうか。

苦手意識は、苦手なのか、意識なのか。

できないというのと苦手というのは認識が異なります
「動線を考えるのが苦手で・・・」それはできないのか、不得意、苦手という認識なのか。

すべての受験生に同じ問題が配布されます。
問題そのものよりも、あなたの視座・認識に関わっているわけです。

減点法対策=欠点と苦手を克服する戦い

製図試験は減点法で採点されていると言われています。
とすれば、得意なことを伸ばすより、不得な点、苦手な点、欠点を克服することが唯一の合格への道です。
本試験当日までは、全て欠点の洗い出しをして、少しでも克服に向けて対策することが王道なのです。

小さなミスをしたり、ケアレスミスで不合格になる試験です。そのどうしようもないミスに正面から向き合い、コツコツただ修正していく意識のある方が合格に一番近い方です。

そのためにも、不合格にならない視座・認識を鍛えていくことが一番重要なのかもしれません。

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