学科に合格したばかりで・・・
ですよね。なので力尽きている方も多いと思います。ですが勢いがある方はここから製図試験当日まで一気に11週の勝負をしましょう。全く自信がないから当日受験しなければよいわけですから。
今年やっておかないと、来年は全く白紙からのスタートとなりますから。学びに無駄はありません。必ずあなたの手に記憶が残ります。
何からやれば=求められていることの整理
製図試験は、問題文に要求されている建築物の計画とその要点を6時間30分でまとめ上げるという実技試験です。そこから逆算すれば、何を求められているかが明確になり、それを淡々と積み上げていくという作業になります。そのプロットなしに学習すると、主体性なくただ資格学校のいうがままのやらされ学習となり、方位も距離感もわからない状態で、しかもそれが自己責任のやらされ受験となってしまいます。
求められている実技は以下の通りの5点です。
- 2時間で問題文を読解し、プランのエスキースを完成させる技術
- 1時間でプランの要点を文章化する技術
- 3時間で答案を作図する技術
- 30分で答案のミスをチェックする技術
- 全体行程の時間管理を行う技術
トレース=真似ることから始めよう
製図試験には様々なローカルルールが存在します。実務ではこうなのに試験では全く異なることが行われています。理由は単純で「製図試験は実務のシミュレーションなので、一部省略や暗黙の想定がある」という理由です。
そこでオススメの学習方法は、ざっくりガイダンスを受けて、まずトレース=真似ることから始めることです。トレースして覚える順としては、図面、エスキース、要点があります。
トレースステップアップ
<図面>
■図面のパーツトレース(描き順、表現、最小限寸法を学ぶ)
1)階段・EV、2)便所、3)管理部門、4)外構、5)居室
■平面図のトレース
1)7分程度で描けるまで同じ4コマパーツをトレース
2)30分程度で描けるまで同じ平面図をトレース
■断面図のトレース
1)早描きイメージを作る練習
2)苦手部分の克服練習
3)6面描き練習で目標20分で1面描けるように練習
<エスキース>
■エスキースのトレース
1)ESTEPごとに理解しながらトレース
2)不明な部分は全てピックアップすること
■プランニングのトレース
1)逆エスキースのススメ(1/200→1/400→コマプラン→コアゾーニング図)
2)他受講生のプラントレース・修正
<要点>
1)答案トレース
2)キーワードピックアップ
覚えてないうちは調べながら学ぼう
プランニングってなんとなく手を動かしているとなんとなくできているようなことになるものです。
ですが、どこにでもある建物を時間内に計画するということは、できるだけ既知のパーツ化されたものをアレンジしつつ組み立てる方法が最も適切です。
そして初学の方は、パーツも知識もありませんから、上記したように習うより慣れろ、ひたすらトレースなのです。ひたすらトレースなのですが、わからない内容のものを図柄として描いていても中々理解は深まりません。
そこで覚えていないパーツについては、調べたり考えたりしながらトレースするという習慣が重要になります。長考してプランをひねり出す試験ではないので、下手な長考クセが最も不適切な対応方法となります。
目標は8月末。
上記、トレース大作戦ですが、目標の第1段階を8月末に設定しましょう。
そこまでは
「習うより慣れよう、考えるよりも覚えよう、見ているよりも手で描こう」
です。毎日日記を書くようにトレースに明け暮れましょう。
これが製図試験初受験者向けの基礎練習方法です。