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美術館の分館 「わける」と「つなぐ」

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メルマガでは8月1日の本号から2019年度課題「美術館の分館」について配信していきます。本日からの配信は弊社合格マニュアルをご覧になっている前提でお話ししますので、できればダウンロードをしておいた方がよいです。
□合格マニュアル(2019/7/29版) https://seizushiken.com/gmanual/

 

■美術館の分館ということ

課題解説セミナーは、実は私の情報の整理のためにもやっています。私自身が話しながら気づくこと、あ、これは響いているな、とかこれは興味なさそうな話やな、とかそういうことを感じつつ、情報を整理しています。

今日は「分館」というお話。

今回出題されるのは「美術館」という建物の分館です。本館ではなく分館。本家ではなく分家のようなものです。既存の本館の美術館要素はほぼなく、その代わり、市民参加型の展示、学習、体験、資料などが主体となる施設で出題するとのこと。
つまり、全く美術館の構成ではなく、むしろアートセンターとかものつくり型施設に近いと考えられます。

そこでポイントになるのがなぜアートセンターではなく「分館」なのかということ。

あくまで既存本館のとある機能を分離して隣地に計画するというテーマなのです。

ですから美術館自体の機能は理解しておかねばなりません。しかし美術館そのものはほぼ出題されないのではないかと考えられます。

□重要な「わける」「つなぐ」

そういった視点で観た場合、どのような要素を「わける」のかがまずポイントとなります。これは美術館の機能がわからないとイメージがつかないでしょう。
逆に「わけた」としても、全く遠方に分館を作るというプログラムではありません。あくまで「隣地」に計画するということになっていますので、どう「つなぐ」のかが次に重要なポイントとなります。

□建築的素養が試される課題

建築計画において、どのように空間を構成するのか、そしてまた分節するのかということは非常に重要な計画能力です。キッチンひとつ考えても、独立キッチンなのか、オープンキッチンなのか、隣接しているが非オープンキッチンなのか。この選択肢が自由に使えないと住宅の基本的なプランは作れません。つまり「わける」「つなぐ」の塩梅(あんばい)が求められているのが建築計画のコアな部分なのです。

勘のよい方なら、この「わける」「つなぐ」をどう捉えるのかは、この美術館の分館に限らないことがすぐにわかるでしょう。あなたの空間センスが問われているわけです。

空間センスなんかないよ!という構造設備関連の方々。でもね、一級建築士になるにあたって、独立キッチンかオープンキッチンかもわからないようでは、その価値なしですよね。資格を取得したら必ず友人とかに聞かれます。「こんど家買うんだけど、このプランどう思う?」設計する必要はありませんが、アドバイスくらいはしたいものです。その際、本年度課題で行う「わける」「つなぐ」はとても重要な視点になります。今年の課題はとてもそういう意味では面白い視点だと感じています。

■テクニカルアドバイス

美術館(本館)を見学してきて下さい。ザ美術館!the art museumを観てきてください。そしてその美術館で分館にすべき部分を考えてみましょう。
図面上の美術館もそういった視点でみるようにしてください。

■メンタルアドバイス

実はもう本試験は始まっています。日頃の物事の選択や、情報の収集。ツイッターとかインスタでの情報は、メディアリテラシーが問われるでしょう。必ず一旦「ほんまかいな」と疑ってから考えること。このメールマガジンでも同様です。人間不信や疑心暗鬼になれ、といっているのではありません。
なぜそう考えるのかのそう書いてあるのか、を自らに問いかけることです。そうやって積上げたメディア観はあなたを生涯守ってくれます。今はその練習をしているわけです。

メルマガ「一筆入魂」では、本年度情報、テクニカル情報、そしてメンタルの鍛え方について、そして製図試験com情報の、4本立てで平日の配信予定します。

https://seizushiken.com/mmz

本日からの配信は弊社合格マニュアルをご覧になっている前提でお話ししますので、できればダウンロードをしておいた方がよいです。
□合格マニュアル(2019/7/29版)

製図試験.comマニュアルDLページ

 

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