33xx:コア計画(階段+EV)

3_部門動線
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コアとは

製図試験でよく出てくる単語に「コア」がありますが、実は設計の実務ではあまり使わない言葉です。なぜこの単語を使うようになったかという起源は定かではありませんが、恐らく、製図試験で最も難しい部分のひとつであり、特に気をつけて計画しなければならないこと、そして、まさにコア抜きのように計画することから、コアと呼ぶようになったのではないかと思われます。

コアの役目は2つ

受験生の多くは、コアには2つの役割があり、その機能を考えて配置する必要ということを理解していません。それこそ、2つ計画することがローカルルールだと思っている方も多いと思います。確かにそういう側面はありますが、原理的にその役割を理解し、計画できるようになっておいた方がよいと思います。
2つの役割、それは二方向避難と動線分離アピールのためです。

二方向避難(必須)

二方向避難は、製図試験規模の建築物では必須の法的条件となっています。詳しくは法規の項に譲りますが、緩和も使うと60m以内にひとつめの階段へ、その半分の30m以内にふたつめの階段に別れるまでの分岐点を設け二方向への避難を行えるようにコア位置を計画するというものです。
大体3スパン内に2つのコアがあるとか、奥行きが5スパンの建築物の場合、二方向避難が厳しくなる傾向にあり、できうる限り2つのコアを離す等の注意が必要です。

ただ、世の中の建築物を観る限り、中央に利用者と管理者が共に使う階段とEVのあるコアがあり、二方向避難用に外部に避難訓練以外では使わない鉄骨階段が用意されている場合がありますよね。これは製図試験では使ってはならないのかというと使ってもらっても問題はありませんが、次の点については判断が分かれることになります。

動線分離(動線理解のアピール)

1,000m2程度の建築物であれば、センターコア+屋外鉄骨階段でもよいのですが、製図試験の2,000m2級になると、さすがにセンターコアだけだとスペックが足りない感じがします。つまり階段という機能を有効に活用した計画になっていない感が出てしまうわけです。
もうひとつが動線分離です。利用者と管理者が共に使う階段だけだと、動線分離について、理解しているのか理解していないのかは、評価が分かれてしまいます。
そこで利用者階段はエントランスホール近くに、もうひとつの階段は管理者部門内に計画します。そうすると利用者と管理者があたかも分けられているかのような計画に見えます。さらに利用者はBF法の円滑化誘導基準(踏面300以上、蹴上げ160以下、踊り場幅、階段幅1,400以上)とし、管理者用階段はBD法の円滑化基準(寸法規定がないため建築基準法内=踏面250以上、蹴上げ200以下、踊り場幅、階段幅1,200以上)とすることで、一目でどちらの階段が利用者用か管理者用かわかります。

ということで2つのコアは二方向避難のためできるだけ離す、そして利用者用はエントランスホールから視認できる位置に、管理者用は管理部門内に設けることで、採点上減点できないコア計画となるわけです。

逆に隙のあるコア計画

後日アップ

ローカルルール独自採点基準

33:コア計画x:状態x:減点
333x3:内容ミス1-3:寸法間違いはBF法にて。二方向避難は建築法規にて。
334x
4:表現ミス1-3:わかりにくい表現
335x5:配置ミス1-3:バランスのよくない配置
3364
6:理解不足
4:全く理解されていないため失格

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