要求室における「動線」
要求室で過去出題されてきた「動線」は次の7種類です。
1)面する
まさに面していればOKです。長手短手問題はありません。面していれば減点できません。逆にどれだけうまく計画していても面してないと減点となります。
2)隣接する
隣にあればOKなのですが、なぜ隣接していなければならないのかによって減点幅がことなります。
事務室と館長室が隣接といった場合、廊下を介した隣接ではだめなのかどうかは微妙。動線としての機能を考えれば廊下を介しての隣接は可能かと思います。
一方厨房と食堂は当然ですが、廊下を介しては成立しません。
3)出入りできる
主に広場や屋外遊戯場との関係性が問われるタイプですが、出入りできれば一体的に利用できなくても減点はないと考えられます。出入りできなければ不可。
4)景観に配慮する
景観に配慮するという単語が要求室の記述がある場合は、要求室から外部空間への景観の視線への配慮が求められます。例えば河川敷への景観に配慮する、ということでいうと、やはり短手長手に関係なく、河川敷が見えるということが重要になります。見えないのは不可です。
5)一体的に利用する
要求室同士、要求室と外部空間を一体的に利用できるように計画します。これはできれば長手方向で面しているほうが一体的ですが、どのような行動を一体的に利用するのかということを考えると、短手でも可能となるかと思います。減点を受けないためには長手で面する、多少減点を受けてでも全体の評価と時間を考えて、短手で面しても失格にはならないと考えられます。
6)動線に配慮する
「動線に配慮している」を減点法的に考えると、「動線に配慮していないとは言えない」状態であれば減点できないということになります。
隣接も面することもなくても、動線がつながっていればOK。3階と1階であっても動線に配慮してあれば減点できないはずです。離れている場合でも機能的に、また頻度を考えればOKです。できればルートを図面に描きこんでおくアピールをしておくとより良いでしょう。
7)書いてないが当然近接・隣接する
事務室とその更衣室は、部門でくくられているため、要求室には書いていませんが、当然、近接・隣接するほうが望ましいです。
ローカルルール独自採点基準
42:要求室の動線 | x:状態 | x:減点 |
4204 | 0:欠落 | 1-4:失格(全く欠落していて致命的なものは失格) |
423x | 3:内容ミス | 1-3:つなぎ方がおかしい |
424x | 4:表現ミス | 1-3:どうつながっているのかわかりにくい |
426x | 6:理解不足 | 1-3:動線に関して理解が感じられない |