Loading

BLOG:合格への道

2019年「美術館の分館」試験総評

台風で甚大な被害に見舞われた皆様の一日も早い復興を祈っています。
台風19号により追試が実施されることから、本試験を10月13日版と今後呼ぶようにします。
拙著ステップエスキースのESTEPで解説していきます。
問題文は勝手に公開できないのでお知り合いから手に入れてください。

■10月13日版ステップ解説

ESTEP-00 本年度特殊条件読解
本館と分館の関係:公園にエクステンションするタイプでした。
敷地条件:短辺入り、3平面縦並び、サイドから本館という第2課題と同じような設定でレベル差なし版でしたね。敷地サイズは48×32小さい。7m7mで6×4=24コマが嫌いなのはわかりますが、それをはずそうとした問題的な悲哀を感じる敷地でした。
要求室:50m2系で200m2以上という室あり。これ模試の210m2以上まんまでしたのでやりやすかったと思います。
ESTEP-01コンセプト
ほとんどたいしたことなかったですね。ごく平易なコンセプトでした。
ESTEP-02 要求図書
屋上設備スペースの記述が少し変わっていましたね。黒三角と白三角は弊社の逆。来年からこれにしようかなー。要求図書から屋上庭園は3回床レベルとわかります。
ESTEP-03 敷地及び周辺条件
隣地からの行き来は自由。建ぺい率は60%=当たるということです。敷地が小さいのに建ぺいも小さいということはかなり建物が小さいということになりますね。
ESTEP-04 建築物
3階建て地下なし。2,200m2ターゲット。やはり小さいですね。床面積算定は面積除外4項目+4、ピロティ条件3項目でした。
円滑化基準でよいのか!(通常円滑化誘導基準で計画していますのでちょっとビックリ)
要求室は、これまで必要に応じて室を加えてよい、とありました。ですが、受験生が変に忖度して収蔵庫、燻蒸室、修復作業室を加えないように、逆に非要求室を書かねばならない羽目になるとはこれも驚きです。
ESTEP-05 その他の施設等!!!!
なんと!屋外施設が「その他の施設等」に戻りました。結局、その程度の決意で文言を代えていたのか。残念。
屋上庭園、屋外テラス、トラックヤード、駐車場の4つ。ただし屋上庭園は500下げて3階と床高さを合わせるという指示。なるほど。
ESTEP-06 最大建築面積
これは建ぺい率から7×7で18.8コマ程度となり、北を空けるか、南を空けるかは判断が分かれるところですが、南は公園なので、分館とは言え美術館。建物の引きを大切にしたいということで北側を空けることにしました。7m7mスパンの4×5コマで2コマ北空けというところでしょうか。
ESTEP-07 全室リスト
廊下率は1.5でした。動線は5本。極めて普通。
ESTEP-08 動線図、積上図2
動線図もシンプル。ただし屋上庭園との動線からアトリエ諸室は3階決定。展示諸室は2階決定。1階がスカスカなら多目的展示室を1階に、1階がいっぱいなら2階に置く感じ。
積上図2で多目的展示室が1階でも2階でも何となく成立しそうな感じかなとアタリをつける(決定はゾーニングにて)
・・・あとは読解に従ってゾーニング、コアゾーニング、コマプランニングを進めていくだけで、大きな簗場もなく終了(90分+5分チェック)

■総評

7×7で解いておいて、最後にスパン調整すれば事足りる問題で比較的平易な計画でした。その分、要点の図示が必須になり、要点に時間が掛かったのではないかと思われます。
短辺入りを練習していない方には多少難しかったのではないかと思います。また前室や倉庫、機械室を展示室面積に含めないでね、というのは新しかったですね。
室面積が〇〇m2以上というのは、私が知る限り、平成15年以来2回目だと思います。これは模試で出題していたので対応できている方が多かったのではないでしょうか。
18コマという小ささで作図量が少ないはずですが、込み入った条件のため、意外と描き込めなかったり、見直し時間がなかったり、未完成の方もあったような感じです。時間配分が非常に物を言う問題ではなかったかと思われます。

■今後の対策

この10月13日版で歯が立たなかった方は、勉強不足、パーツ不足、試験管理不足、だと思われます。問題は比較的平易であり、減点勝負になると思われる状況だからです。
今後も平易ながら複雑という問題傾向が続くと思われ、基本の理解、基本を理解しているからこその応用が可能となること、図解図示の練習、そして日頃からの様々な実建物での空間構成の学習が不可欠だと思われます。
普通の建物を普通に計画するレベルを確実にこなすことが求められていると考えられます。その「確実にこなす」ことの中には、7×7を7×8に代えたり、前室や吹抜けという新しい要求室が出てきても対応できたり、という範囲を含みます。
いずれにせよ、基本ができていない方は、簡単にひねられてしまうので、「ステップで攻略するエスキース」を確実にこなせること、パーツを覚えること、そして3時間作図1時間要点の力を身につけることが合格のための「基礎力」になると総括する次第です。

■再現図のススメ。

10月13日版を受験した方は、その体験という何物にも代えがたい一次資料を持っているわけです。これを形にしておかないでどうするんでしょう。本当にもったいない話です。弊社に送る送らないは別として、事細かに再現しておくべきだと思います。
なお、再現図をお送りいただいた方には、解題、解説、解答例をご郵送します。
有償(3,000円で金券可)ですが、再現図の添削・独自採点を行っています。是非ご検討ください。
再現図申込フォームはこちらから

「メモるべきはインプットではなくアウトプット」問題

12月8日追試の迎撃体制について

関連記事

  1. 正気と狂気とKing Gnu

    2020.03.11
  2. 大人気!漫画家ヒヅメさんとのコラボ

    2020.02.12
  3. 建築士とは国民の生命と財産を守る仕事

    2020.01.01
  4. 平成30年度課題「健康づくりのためのスポーツ施設」課題分析

    2018.07.20
  5. 令和2年一級建築士設計製図試験課題「高齢者介護施設」解題

    2020.07.22
  6. 書店に並ぶ「マンガでわかる製図試験」!

    2021.04.20

合格への道

最近のブログから

投稿カレンダー

2021年7月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  
PAGE TOP