受講を検討されている受験生の方々へ
直接指導塾1期生Peyton
皆様はじめまして。h29年度大阪直接指導塾コース4の1期生のPeytonと申します。
今年、製図試験comの山口先生のご指導を経て、何とか製図試験に合格することが出来ました。設備屋のオジサンにて建築的な素養がほとんどない私が合格できたのも、先生をはじめ、目標を共有した塾生の皆さんのお陰であり、感謝の言葉しかありません。これから製図試験に取り組まれる受験生の方々に何らかのメッセージになれば幸いです。お伝えしたいことは以下の3点です。
1.私が感じた製図試験.comの特徴
2.私が感じた製図試験.comの魅力
3.地方の受験生の皆様へのメッセージ
1.私が感じた製図試験.comの特徴
これまで様々な試験や資格に挑戦してきましたが、一級建築士製図試験は本当に厄介な試験だったと思います。様々な方がこの試験に必要な”力”について分析を試みていますが、私が感じたのは主に次の6つの力が必要だということです。
①製図試験のルール・方法への把握力・理解力
②建築物を設計するにあたっての建築知識
③3時間半製図できる製図力
④建物計画力(いわゆるエスキース力)
⑤建築常識と問題文から”要求される順位付け”を考察できる”推理力・判断力”
⑥本番で、上記の力を発揮できる力(プレッシャー対応力)
一般的に、①~③については講義や努力によって、ある程度の手に入れることも出来ます。④の力は養成に時間がかかり、⑤の養成には非常に時間要します。⑥は個人の性格によるとことが大きく、容易に修正できるものではないかもしれません。
一方で、この試験は、ご存じのように
・課題発表から本試験まで2ヶ月しかない(④・⑤に取り組む十分な時間がない)
・社会人試験であり、試験にかけられる時間は限定されている
・本番の試験時間は6時間30分しかない(時間のない中で判断を迫られる)
・数十万円という費用、1年という時間を”賭けて”試験に臨んでいる(プレッシャー)
・運合格した人が勝ち、運不合格の人が負けというような風潮がある
という背景があるため、準備に時間をかけられない“生煮え”の状態で、本番試験のプレッシャーを感じながら、短時間の試験に臨まなくてはなりません。しかし、本番の一回きりなら、④~⑥を運で手にいれることも出来るため、①~③の一定の実力があることを条件に、実際には運任せに合否が決定されている感があります。よって、大手の資格学校は①~③に重きを置き(だから提出物に細かくうるさい)、あとは運任せの確率論(40%は受かるので)で合格者を確保しているように見えます。『資格学校に行かないと合格しませんよ』という情報を信じてしまう方は、時間がない中、④~⑤を手に入れる情報を”お金”で買っていると誤解しているフシがあると感じます。(この辺がどれだけ評判が上がらなくても、資格学校に行く人が絶えない原因なのかなと思っています。)
その一方、製図試験comは、①~③について個人的に向かいあった上で、④を理論的にアプローチし、且つ⑤や⑥に対応する知識を提供してくれました。ただし、これには時間や手間もかかります。時に、④~⑥を”理屈”として論えば、簡単にブレークスルー出来ると考える方もいるようですが、判断には感情や性格といったファクターが関与している以上、向かい合うにはそれなりの時間(図面を書く枚数ということではありません)がかかります。少なくとも直接指導塾(コース4)では、その手間を惜しまない方でした。もし、④~⑥を建築と呼ぶなら、私の1年はまさに建築に向かい合った時間であり、設備屋の私にとっては非常に有意義なものでした。
昨年の私がそうであったように、合否発表があり、来年度の製図試験への取り組み方を考えていらっしゃる方が多いと思います。惰性で資格学校への通学を考えているのであれば、一度、製図試験.comの試験へのアプローチをお聞きになってはどうかと思います。サクッと試験に受かるとか、今までの疑問は一気に氷解するとは言いませんが、試験までの10ヶ月を”活きた時間”に出来る方法があるかもしれません。少なくとも、私が直接指導塾で過ごした日々はそうでした。これだけは自信を持って、お伝えできます。
2.私が感じた製図試験.comをお勧めする理由
① リーズナブルな価格
業務上必須ではなく、自己啓発的に一級建築士に挑戦したこともあり、『いかに安く』資格を取るかというのは私の大きなテーマでした。初年度は、他の通信添削のみにて独学で臨みましたが、あえなく不合格。独学では絶対無理とは思いませんが、「孤」独の中でこの学習を進めるのは時間的な効率から考えても難しかったというのが率直な感想です。
ただ、大手資格学校の費用などとても払える額ではない私にとって、資格学校に比べて1/2~1/3程度の費用で済む製図試験.comとの出会いは非常に魅力的でした。他の通信添削と比べて、BMS生だと通期で10万円弱は高くなりましたが、セミナー・模試・添削等を全て受講でき、自由に大阪西九条にあるセミナールームに入り浸って先生とお話しする時間が持てたことは、非常に“リーズナブル”だったと思います(あと、製図紙代やコピー代にビクビクすることもなかったことも助かりました)。
特に、大阪地区にお住まいの方で、資格学校に対して問題意識のある方は、西九条(ユニバーサルスタジオの近く)を訪れて先生の話を一度聞いて欲しいところです。
② 山口先生との“膝つめ”の時間
“1.製図試験.comの特徴“で述べたように、製図試験には様々な能力が必要となりますが、人によって、その課題は一人ひとりで様々です。よって、それぞれの課題に向かい合っていく必要がありますが、教える側にとっては、それは非常に面倒なことです。私自身それなりに年齢を重ねており、会社では管理者と呼ばれる立場でもあるので、その面倒さはよく理解できます。資格学校の講師に対して、良し悪しがあるのも、この面倒さに向かい合える方が限定されるからではないでしょうか?
その点で、山口先生は、時間を惜しまず、一人ひとりの課題に向き合ってくれるスタイルを貫かれていました。特に、私の場合は、作図力のなさが最大の課題でしたが、先生はその課題に向き合うために、自ら製図版での作図を再開し、様々な助言を行ってくれました。h29年度の本試験では苦しい場面もありましたが、作図力の改善が合格に繋がったと感じています。他のスケジュール確保の難しい方にも柔軟に対応されていた姿勢には、社会人として勉強になることも多かったです。
また、推理力や判断力は、自分の視野や能力に向かい合うのに勇気と時間が必要です。私の場合、先生と膝を突き合わせてお話できたから、自分の中の感情が処理できていったと感じています(正直に言えば、まだまだ修行が必要だったのかと思いますが、今年度は運に私自身が運に救われました)。
最小限の力でサクッと合格したいとか、出る問題の予想を当てて欲しいという方にはあまりお勧めできませんが、何かの縁があって取り組むことになった試験です。このきっかけに、建築や自らの思考に向かい合う機会として捉えられる方にはお勧めしたいです。特に、私と同じ設備屋さんなど意匠設計に触れる機会の少ない方は得られるものが多いはずです。
③ 大阪西九条のセミナールームの存在
自宅が西九条に近かったこともあり、GW明けからは頻繁に、お盆明けからの土日はほぼセミナールームに入り浸っていました。梅田や難波といった一等地ではありませんが、周辺には安いコインパークが多数あり、車でのアクセスも簡易でした。自宅だと、6時間半というまとまった時間が取りにくく、製図に取り組む時間がなかなか確保できない中、このセミナールームの存在は非常にありがたかったです。
時に一人で、時には先生と二人で、時に他のBMS生の方と試験情報(や試験制度や資格学校への批判)で盛り上がりながら、勉強を進めた日々は私にとって名残り惜しい時間でした。気が付けば、日常のほとんどを会社の管理者か父親かのどちらかの顔で過ごすことが多くなっている中、BMSの個性的な仲間と目標を共有しながら過ごせた時間は、人生の折り返しを過ぎてしまっている自分にとって、追慕の感情を抱く幸福な時間でした。40半ばのオジサンでこういった時間を過ごすことが出来たこと、これが製図試験に挑戦した私への神様からのプレゼントであり、昨年の不合格を“活きた時間”に変えてくれたと感じています。
パタパタと倒れる時計の音を気にしながら、セミナールームで製図版に向かい合った日々は、私の人生の1ページとして記憶に残ると思います。くどいようですが大阪地区で西九条にアクセス容易な方は、一度訪れて、利用方を考えてみるというのも良いと思います。
3.地方の受験生の方へのメッセージ
令和元年より製図試験comは、オンライン添削や動画配信など、昨年度から大きくバージョンアップするそうです。実は、これは、我々との話の中から生まれてきた?ものです。我々は、後半戦ともなると、課題が制作されると、直ぐに西九条で作図をし、即時に先生からの意見が頂けました。こういった“感想戦”がすぐ出来るというのは、本当にメリットが高いものだと感じていました。
一方で、隣で添削している先生を見ると、前々回の課題の添削だったということも間々あり、2ヶ月という短い期間で準備することを鑑みると、通信添削のライブ感のなさは非常に不利なのでではないかとセミナールームで話題になりました。また、地方でのセミナーなどで、資格学校への通学に難儀をされている受験生の事情を聴いて、今年の資格試験終了後に一念発起し、先生がオンライン添削等の環境を整えられたものです(この辺のパワーはさすがですがだなと思いますね)。また、その場合は人数を限定した方が良いという我々のアドバイスも聞き入れ、添削生は先生が対応可能な人数まで限定されるそうです。
地方の資格学校には、恐らく拠点からも講師が来ているのだとは思いますが、東京などの講師の質とは随分異なるはずなのに、東京と同じ費用を払っているというのはかなりひどい話だと思いませんか? 更にその学校までの通学時間を費やすことことは非常にもったいないと思います。
是非、地方にて製図試験に取り組まれている方で、資格学校の手法に疑問をお持ちの方は、是非一度製図試験comにアクセスし、先生とオンライン添削等についてやり取りすることで、対応方を考えてみては如何かと思う次第です。
山口:本当におめでとうございます。peytonさんは製図試験comのいいところを全て吸収しての合格でした。と共に一緒に過ごせた時間は非常にインスパイアされることが多く楽しいモノでした。
通信添削コースの受講生の皆さんにもできるだけ直接指導塾BMSと同等の環境で学んでいただきたく、オンライン添削を始めます。まあ初めての試みですから慣れないこともあるかと思いますが、h30の年末には「これがないと地方での受験は随分違ってたよね」ということになると考えています。
そもそも好きで入った建築への道。楽しく学んで深めて合格していただきたいと思っています。