動線がぐちゃぐちゃになる原因は、部屋の配置を先に考えて、動線の整理を後回しにしていることです。
「なぜ、自分は動線がいつもぐちゃぐちゃになるのか?」
製図試験のエスキースで、最初はうまくいきそうに思っても、室を置き始めた途端に動線が混乱し始める、という悩みは本当に多いです。利用者動線と管理動線が交差したり、廊下が不自然に曲がったり、気づけば「自分が何を優先して配置しているのか分からなくなりました」と感じてしまう。がんばって考えているのに、なぜか廊下も部屋も収まりが悪い。こんな状態、自分だけ?と不安に思っている方も多いでしょう。ですが、これは決してセンスの問題ではありません。実は、ほとんどの初受験生が通る道です。私も20年以上指導してきて、毎年同じところでつまずく方を何百人も見てきました。
「思考がぐちゃぐちゃになる本当の理由」
では、この動線の崩壊、本当に何が原因なのか。「室を置き始める前に、動線の整理ができていない」ことが最大の要因です。多くの人は、課題文を読んで「どの室がどこに必要か」をパズルのように組み立て始めます。ゾーニング=部屋割りだと思い込んだり、いきなり外部・内部・管理・サービス動線を同時に考えて頭がごちゃごちゃになっていませんか?もっと言うと、「面積の大きい室」や「動線上大事な室」の優先順位が逆になったり、細かい室配置に夢中になってコアやアプローチが後回しになったりもする。
本来、動線計画というのは室をつなぐ作業ではなく、「建物がどう使われるのか」を全体で整理する工程です。製図試験.comでは何よりも、「外部動線・内部動線・面積条件」の3つを最初に分けて読解しなさい、と繰り返し伝えています。まず「読み取り→整理→階振分→コアゾーニング→プランニング」の順。実は、動線の骨格が崩れる人は、この最初の3手が飛んでいる。だから結果として、本来まっすぐ通るはずの骨格が、変な曲がりや交差だらけになるんです。ここが一番大切なポイントです。
「改善の第一歩:今日からやるべきことは一つだけ」
じゃあ実際、明日から何をやればいいか。難しいことは言いません。まず「室名を先に書かない」。これだけ徹底してみてください。最初の工程は、とにかく「動線と面積」を別々に整理すること。外部動線と内部動線、利用者と管理、サービス、この流れごとに「誰がどこから入りどこへ向かうのか」を矢印一本で良いので手を動かして確認する。この時点で初めて「この室とこの室は近いべき」「あの室は管理から直接入れる必要がある」などの関係性が見えてきます。
室を置くのはそのあと。「きれいな平面」を最初からつくろうとした人ほど動線で失速します。きれいな動線の骨格をつくってからでも、部屋の位置は自然と納まります。実際の受講生でも、「室を並べてパズルになっていたころは動線が毎回おかしかったけれど、アプローチと面積から順番に矢印を書き出すだけで、廊下が短くなり、室の交差も減りました」と劇的に改善しています。安心してください、やるべき順番さえ間違えなければ動線計画は必ず安定します。
(作成予定)
動線計画は、室を置いてから廊下でつなぐ作業ではありません。外部動線、内部動線、面積条件を読解し、階振分、コアゾーニング、プランニングの順に進めることで、エスキースの骨格が安定します。
「本番でも、骨格を意識するだけで大きく変わる」
本番でパニックになりそうなときも、まず外部動線、内部動線、面積条件、この3つを分けてA4の端でも構いません、必ず「読解」から始めてください。いきなり配置図をつくらなくていい。私が教えてきた合格者は、全員ここから揃えています。細かい室配置はあとでいくらでも調整できますが、「骨格が崩れたプラン」は後から直せません。最終チェックでは、動線ごとに廊下がうねっていないか、交差が増えていないか、面積の大きい室がしっかり骨組みに組み込まれているか、この3点を必ず確認する癖をつけてください。
【動線整理 YES/NO チェックリスト】
- □ 外部動線と内部動線を分けて読解している
- □ 利用者動線、管理動線、サービス動線を区別している
- □ 面積の大きい室を先に確認している
- □ 階振分の前に細かい室配置をしていない
- □ コア位置を後回しにしていない
- □ 廊下で無理につなぐ計画になっていない
- □ 動線交差が起こりやすい場所を把握している
- □ プランニング前に動線の骨格を確認している
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