ゾーニングで破綻する人は、「動線」「階構成」「面積」のどれかを後回しにしています。
「ゾーニングが苦手です」…あなたは本当に苦手なのでしょうか?
製図試験で「ゾーニングが苦手です」という相談は本当に多いです。
ですが、私が答案を見ていると、「ゾーニングそのもの」よりも、その前の段階で整理ができていないケースばかりです。
ゾーニングという言葉に苦手意識を持つ必要はありません。むしろ「ゾーニングで悩むのは、自分の頭の整理ができていないからだ」と気づいてください。
よく、「ゾーニング=部屋配置」と思い込んでいる方が多いですが、実はそうではありません。
ゾーニングは、動線、階構成、面積条件をきちんと整理したあとに、自然に決まるものなんです。
ですから、ここを曖昧にしたまま進めてしまうと、高確率で後から崩れます。
なぜゾーニングで破綻するのか?―根本原因は『段取り』にあります
なぜ「ゾーニングが苦手です」と感じるのか。
実は、ゾーニングを「部屋配置」と思ってしまうことが原因です。
多くの受験生は、要求室をどこへ置くか、つまり「室の割振り」ばかりに意識が向いています。
製図試験.comでは、室の割振りはプランニングで行っています。
ゾーニングレベルで行うことは、動線、面積条件を念頭に置きつつ、部門の階構成を詰めていく作業です。
動線や面積条件が曖昧なまま部屋を並べ始めてしまうと、ゾーニングがそのままプランニングになってしまい、どこかで破綻します。
「動線を考えずに室を並べる」「面積を無視して進める」「階をどう振り分けるか後回し」…こういったミスには必ず理由があります。
製図試験.comでは、「ゾーニング=部門を階に振り分ける工程」と考えます。部屋配置ではありません。
初めての方は、最初からプランニングしてしまうせいで、ゾーニングという部門構成やコアゾーニングという空間の骨組みという工程がないままプランニングに入ってしまうため、そこで初めて矛盾や手詰まりに悩むことになるのです。
安心してください。これはあなたが「センスが無い」わけではありません。段取りと順番の問題です。
今日からできること―エスキースを3段階に分けよう
ここで大切な提案をします。
ゾーニングで悩む人は、「ゾーニング=部屋をどこに置くか」だと思いがちですが、
実は「ゾーン(部門)をどこに置くか」と考え直すだけにしぼりましょう。
製図試験の全体工程は、①読解 ②エスキース ③計画の要点 ④図面化 ⑤最終確認
の5つなのですが、特に②エスキースはさらに、ゾーニング、コアゾーニング、プランニングの3つに分離することが鍵です。
多くの受験生は、読解が終わった瞬間に細かい配置=プランニングを考え始めていますが、
「ゾーニング(階振分)→コアゾーニング→プランニング」と順番に段階を踏んで考えることで、破綻しない骨格が自然に見えてきます。
また「動線」「面積確認」のどこかが抜けると、ゾーニング(階振分)で成立しているように見えても、後からプランごと崩れてしまいます。
正しい流れは
動線整理 → ゾーニング(階振分) → コアゾーニング → プランニング
この順番を守るだけです。
実際、ある受講生も「ゾーニングで毎回時間が足りなくなる」と悩んでいましたが、まず動線関係をExcelで箇条書きし、
その後「どの階に何をまとめるか」に集中してからコア位置・ゾーン単位の配置に進めるようにしました。
次第に「プランニングで大きな修正が出なくなった」「ゾーニング自体に迷いがなくなった」と言います。
本番でも同じ方法を使ってください。動線や階構成、面積条件を一度整理した上で、ゾーン単位で配置してみる。
それが決まったら初めて、各室配置や詳細なプランニングに進みます。
最後に自分の今をYES/NOでチェックしましょう
- 動線を整理してからゾーニングしている
- 面積条件を先に確認している
- まず階振分を先に決めている
- 次にコア位置を決めている
- エリア単位で考えている
- 室単位で考え始めていない
- ゾーニングとプランニングを区別している
- ゾーニング段階で平面を描き込みすぎていない
どこか一つでも「NO」なら、今日からそこだけ意識してみてください。
これはセンスではなく練習可能な「手順」の問題です。
迷った時は焦って先に進まず、一度立ち止まって、本当に「動線・階構成・面積」の整理ができているか自分に問いかけてください。
あなたがこれを意識できるようになれば、エスキースが崩れる感覚は確実に減っていきます。
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