避難経路で失格する人は、法規を知らないのではなく、避難経路を最後に確認しようとしている人です。
製図試験の「法規」が怖い…その気持ちはすごくよく分かります
一級建築士設計製図試験の受験生と話していて、必ず話題になるのが「避難経路、正しく描けているか心配です」「法規の失格が本当に怖いです」という声です。
特に初受験の方に多い悩みですね。避難経路を最後のチェックであわてて確認して、見落としに気がついた瞬間、絶望的な気持ちになる。
これ、しかし典型的な失格パターンなんです。
でも実は、「避難経路の知識が足りない」から不安になるのではありません。実際、あなたは、二方向避難や重複距離、避難階段の意味は理解しているはずです。それでも本番で失格となるひとつの共通点、それが「確認のタイミングの遅さ」なのです。
なぜ「タイミングの遅さ」がミスを生むのか?ここが本当の原因です
試験本番でよくある流れは、焦りながらエスキースから作図を行い、最後の最後で法規チェックをする。そこで初めて「二方向避難、大丈夫かな?」と気にする。この時点ではもう作図が終わっており、やり直す余裕もない。こんなタイミングで大きな修正が必要になったとき、焦って、しかも修正もしきれず、見直しもできずに終わってしまうんです。でも、二方向避難は「法規チェック項目」というだけではなく、「プランニング条件」そのものです。ここが、多くの受験生が見落としている大切なポイントです。
製図試験.comでお伝えしている独自の考え方ですが、避難経路を成立させている建物の骨格は、コアゾーニングや階振分のごく初期段階で、必ず先に決めておくべきなんです。そのうえで初めて、失格を防ぐ骨格づくりができる。最後に法規を一気にチェックする工程では、どうしても手遅れになりやすいです。
今日からできる一つのこと「コアゾーニングの段階で決めてみてください」
「二方向の階段位置は、いつ決めていますか?」と質問すると、多くの人は「プランがまとまってから」「作図の前」などと答えます。でも、本当に安定するのは「階振分をしたら、すぐに避難階段の位置を確認」「コアゾーニングの段階で、避難動線まで決める」これだけです。
例えば実際の受講生も、作図の最後に二方向避難を確認して毎回大きな修正・手戻りに悩んでいました。でも、エスキースのコアゾーニング中に避難経路を意識するようにしただけで、大きな修正が激減しました。法規は暗記だけではカバーしきれません。階振分→コアゾーニング(階段位置の確認)→プランニング、という流れの中で「コアゾーニングは建物の骨格条件だ」と意識してみてください。
(準備中)
二方向避難は法規チェックのために後から確認するものではありません。コアゾーニングの段階で成立させることで、プランニング全体が安定します。
本番では、図面ができあがった後の法規チェックだけに頼らず、エスキース(特にコアゾーニング)で必ず「直通階段」「避難方向」「主要な避難経路」が成立しているか意識してください。「まず間取りが完成してから…」ではなく、最初にこの部分を構造化することが結果的に大きな安心材料になります。
確認チェックリスト ~自分の答案、どうだったでしょう?
- 直通階段位置を先に確認している
- プランニング前に避難方向を考えている
- 避難経路を後回しにしていない
- 重複距離・二方向避難をコアゾーニング段階で把握している
- 利用者動線と避難動線を整理している
- 最終の法規チェックだけに頼らない
もし、この中で「できていなかった」と感じるものがあれば、明日からの練習で一つだけでも「先に避難階段の位置を決めてみる」ことから始めてみてください。最初はうまくいかなくても安心してください。考える順番を変えるだけで、避難経路による不合格のリスクは確実に減ります。合格答案には共通点があります。「骨格がしっかりしているか」…ぜひ、今日から試してみてください。
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