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BLOG:合格への道

当たっているうちは合格できない。

見切りと思い込み

先般のセミナーで話題になったのは、見切りと思い込みの話でした。
絶対守らなければならない話はわかる。=見切れる
守らなくてもよいこともわかる。=見切れる
しかし判断に迷う場面で何をどう優先順位として守ればいいのか、
正しい判断=見切りが出来ている ←→ 間違った判断=思い込みで進んでいる
この部分が全くつかめないし、曖昧模糊としているので、この部分が知りたい、教えてほしい。
ということでした。

全受験生がそこで迷うはず。

しかし、その点は全受験生がそう思っているはずであり、それが簡単に見極められるのであれば、試験として成立しません。そう試験は6割強の方を不合格にする試験だからです。
その線引きが機械的に誰でもわかるようにはなかなかしないわけです。
例えば、実際の実務で店舗のフロントサッシに200万くらいのものを使いたいという施主が居るとします。
高いですか?安いですか?
それは規模や用途によりますよね。建築は原則土地に建つため、一品生産であることがほとんどです。
なので、これだけの情報ではわからない。それでは「判定できない」が正解でありスタートラインです。
一律に高い、安いと決めておけば簡単なんですが、それは状況に寄るわけです。業務では施主と色々条件を詰めて、優先順位を決めて打ち合わせをしていけばよい。設計や施工の現場では当然そうしています。

ところがこの製図試験では、打ち合わせなしで回答を時間内に出さねばならない。施主はA3のメモ1枚渡しただけで質疑は出来ないという状態です。そこで単に自己判断してしまう方が多い。しかし自己判断した部分で間違う可能性があるわけです。

プロはギリギリのラインで勝負している。

スウェー【sway】:ボクシングで、相手の攻撃を避ける防御法のひとつ。顔面をねらってきたパンチを、上体を後ろへそらせることによってかわすもの。スウェーバック。スウェーイング。

プロは常にギリギリのラインでしかもスウェーバックして避けようとします。簡単に避けられるモノは素人でも避けれるし、素人がギリギリまでがんばろうとすると往々にして憤死してしまいます。プロがプロたる所以です。さらに上位者になると、ギリギリのラインで避けねばならないことさえ、余裕で避けられるようになります。

そのイメージは、まさしくボクシングのスウェーバックであり、テニスや卓球のコーナーギリギリのクロスであり、コースぎりぎりのフォークボールだったり、映画マトリックスのあの弾よけシーンです。

皆さんは、一級建築士というプロ中のプロになるわけで、その卵なのですから、A3で表現された施主の条件をしっかり読み解き、スウェーバックしながら建築物の完成までたどり着かねばならないわけです。

 

具体的に平成29年度本試験でこんなことに・・・。

h29を題材に話した際、この部分がポイントになりました。
設計条件の冒頭=コンセプト部分です。

「この課題は、・・・・名峰を望み緑豊かな自然に囲まれた湖畔に建つ「小規模なリゾートホテル」を計画するものである。」

さて、あなたはこれをどう読みますか?

1)南東の名峰を望みたいんだけど、緑豊かな自然に囲まれたというのも特徴なので、北側に客室を向けても減点で済む可能性がある
2)全客室を湖畔に向けるとプランが複雑(L型)になるが、ツインコリドーだと建物はきれいに納まるのでその方が採点者サイドへの心証がよい
3)問題文の宿泊部門部分には「全ての客室は、名峰や湖の眺望に配慮する」とあるが、全室湖側に向けてプランが複雑になる減点と、客室が一部北側に向いてはいるが建築物がシンプルにまとまっている減点を比較すれば、後者の方が合格になる可能性が高い、

と判断した受験生が多かったようです。

皆さんはもう答えを知っているので、この判断が不合格に直結したことは今であればわかると思います。スウェーバックどころか弾が心臓直撃だったわけです。

しかし試験当日はできそんな判断しかできなかったという方。

今年も同様の手口でやられる可能性があります。

これはどう防げばよいのでしょう。これって国語力とか集中力とか注意力という話ではありません。

もう少しきちんと問題文が読めたら=国語力があったら。

要求室の全客室という単語に気持ちが集中できていたら。

そもそももっと注意深く読んでいたら。

いえいえ、問題文は中学生程度で読める日本語です。集中力が切れなければ合格できたんでしょうか。注意深く読むようにしていたはずではないでしょうか。

でもここは解いておかないとまたやってしまう可能性があります。

避けきれず、当たってしまう方は、いつまでも合格できない可能性があるわけです。


<克服方法>

絶対守らねばならないこと(ブラック)

ケースによっては運用で守らなくてもよいこと(グレー)

守った方がよいけど守らなくてもよいこと(ホワイト)

諸条件をこの3つに分けてみましょう。資格学校はおろか製図試験comが指導したことでも、その根拠を探ってください。ポイントは、「絶対そうなのか」「例外はないのか」「なぜそうなのか」という視点です。
この部分の経験値ストックを積まない限り、安定した合格なんて全く無理な話です。
そして、この判断に役に立つのが「地頭力」です。参考 https://seizushiken.com/whatisjiatama/

講習会やオンラインではこういった内容を解説しています。

特に1.基礎知識習得コースでは、これらについての基礎知識をオンラインで学べるようにしています。
5分から10分程度の解説動画を用意しており、ちょっとしたスキマ時間で学習できます。
2月8日からスタートします。お申込は下記より。

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製図試験と地頭力。

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